前立腺肥大に効く自宅療法ガイド

成長過程

良性前立腺肥大(BPH)は加齢に伴う自然な変化です。前立腺は膀胱から尿を運ぶ尿道を取り巻いています。年齢とともに腺分泌が変化し、前立腺に小さな硬い結節ができ始めます。これらの結節の細胞が増殖すると、前立腺は腫れ、硬くなり、通常のくるみサイズからゴルフボールサイズ、時にはそれ以上に拡大し、尿道を圧迫します。

症状

BPHの症状は人それぞれですが、最も一般的なのは尿流が弱くなることです。頻繁に尿意を感じても、勢いのある排尿はできません。夜間に何度もトイレに起きるほどの切迫感があるものの、膀胱を完全に空にできないことが多いです。痛みはほとんどありませんが、まれに尿に血が混じることがあります。前立腺は骨盤の奥深くにあるため、外見上の腫れやしこりは確認できません。

合併症

60歳以上の男性の10人に1人は、BPHが原因で深刻な尿路問題を抱えます。BPH自体は致命的ではありませんが、以下のような二次的な疾患を引き起こす可能性があります。

  • 膀胱が完全に空にならないと、残尿が細菌感染を起こしやすくなり、膀胱炎(膀胱炎症)になることがあります。
  • 尿が排出されずに膀胱内圧が上昇すると、腎臓にまで炎症が波及し、急性腎盂腎炎を引き起こす恐れがあります。
  • 治療せずに放置すると、膀胱の排尿筋が働かなくなり、急性尿閉に至ることがあります。放置すれば腎不全に至る危険性もあります。

自宅でできる対策

食事は刺激の少ない健康的なものを中心にしましょう。特に、アーモンドやカボチャ・スカッシュ・ひまわり・ごまの生種子は、タンパク質・不飽和脂肪酸・亜鉛が豊富で前立腺の健康維持に役立ちます。生野菜や果物、フレッシュジュースも積極的に摂取してください。調理用油は、ひまわり油、ゴマ油、エクストラバージンオリーブオイルが適しています。コーヒー、アルコール、強い香辛料は前立腺炎を悪化させるため控えましょう。

1日1〜2時間のウォーキングは前立腺の血流を改善し、機能を保ちます。また、性的活動も重要です。勃起や興奮のまま射精を我慢すると、前立腺がうっ血し、機能障害や構造的損傷を招く恐れがあります。オーガズムを意図的に遅らせたり、長期間の禁欲は避け、パートナーとのリズムを保つよう心がけましょう。性欲が高まったときは、冷たいシャワーではなく、温かい坐浴(シッツバス)を行うと効果的です。坐浴は直腸周辺を温め、熱が前立腺まで伝わり炎症を抑える唯一の家庭療法と言えます。毎日の温坐浴を習慣にすると、前立腺の状態が改善しやすくなります。

尿路障害 - 関連記事