思春期前の子どもの尿路障害

概要

思春期前(プレティーン)の子どもの尿路障害は、主に感染症や尿路・神経系の先天的・後天的な異常が原因です。がんが原因になることは稀です。原因に応じて、失禁や排尿時の痛み、排尿困難などの症状が現れます。子どもにとって恥ずかしい問題ですが、医師が原因を診断し、適切な治療法を提案します。

感染症

一部の尿路障害は感染が原因です。尿路感染症は、細菌が尿道に増殖し組織が炎症を起こすことで生じます。その結果、頻尿となり、痛みを伴うことが多く、失禁を引き起こすこともあります。放置すると膀胱や腎臓まで感染が拡大する恐れがあります。

身体的異常

尿路障害を引き起こす身体的異常の多くは出生直後に診断・治療されますが、思春期前まで見つからないケースもあります。例えば、腎臓と膀胱をつなぐ尿管が余分にある場合、女子ではその余分な尿管が膣へ流れ込み、失禁を引き起こすことがあります。尿道内にポリープなどの腫瘍ができると尿の流れが遮断されたり、排尿時に痛みが生じます。また、男子で膀胱が体の成長に追いつかず、腎臓が産生する尿量に対して容量が不足すると、失禁が起こります。

治療法

思春期前の尿路障害の治療は、基本的に医師の診断と介入が必要です。感染症の場合は抗生物質で細菌を除去します。身体的異常に対しては外科手術が最適で、余分な尿管の除去や尿路内の腫瘍の切除が行われます。膀胱が小さすぎる場合は、膀胱拡大手術で容量を増やすことができます。

留意点

幼児期の失禁は、成長とともに自然に改善することが多く、5歳頃までに解消するケースが多数です。しかし、思春期前まで症状が続く場合は、医師の診断と治療が不可欠です。放置すると排尿時の持続的な痛みや治りにくい感染症の再発、さらに社会的な不安や精神的なストレスを招く恐れがあります。

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