黄色ブドウ球菌による尿路感染症
概要
米国腎臓・泌尿器疾患情報センターによると、尿路感染症は全身の感染症の中で2番目に多く、年間約830万人が診察を受けています。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が原因の尿路感染は、尿道・膀胱・腎臓のいずれかに発生し、抗生物質で数日間治療します。
症状
- 膀胱に感染した場合:骨盤部の圧迫感、下腹部の痛み、軽度の発熱。
- 尿道に感染した場合:排尿時の灼熱感。
- 腎臓に感染した場合:背部・側腹部の痛み、 高熱、悪寒、震え、吐き気、嘔吐。
尿路感染症の疑いがあるときは、速やかに医師の診察を受けましょう。
リスク要因
- 女性は生涯のうちに約50%が罹患すると報告されています。
- 避妊用ダイヤフラムの使用やカテーテルの頻繁な使用。
- 糖尿病や免疫機能低下。
- 前立腺肥大や腎結石。
治療が遅れると腎盂腎炎や腎臓の永久的な損傷につながります。
治療(医療機関で)
- 処方された抗生物質を指示通りに服用します。黄色ブドウ球菌による感染には、ナフシリン、バンコマイシン、セファゾリン、クリンダマイシン、ジクロキサシリン、トリメトプリム‑サルファメトキサゾールなどが使用されます。
- 重症例では入院し、静脈内抗生物質投与が必要になることがあります。
自宅でできるケア
- 十分な休養を取る。
- 腹部に温湿布やヒートパックを当てて痛みを緩和。
- 水分を多く摂取し、細菌を体外へ排出。
予防策
- 排尿後や排便後は前から後ろへ拭き、尿道への細菌侵入を防ぐ。
- クランベリージュースなどの水分を十分に摂取。
- 膣洗浄や女性用スプレーなど刺激物の使用は控える。
