頻繁に起こる膀胱感染症の概要と対策
概要
膀胱感染症(膀胱炎)は女性に多く見られますが、まれに男性でも発症します。軽度で短期間の治療で済むことが多いものの、頻繁に再発する場合は腎臓へ感染が広がり腎機能障害を招く恐れがあります。男性で頻発する場合は、尿路閉塞などの基礎疾患が隠れていることが多いです。
主な症状
- 頻尿(特に夜間)
- 排尿時の焼けつくような痛み
- 下腹部や恥骨上部の鈍い痛み
- 尿の異臭、濁り、血尿
- 高齢者では急な失禁も見られることがあります
原因
男性で繰り返し起こる膀胱炎は、前立腺の細菌感染や尿道・膀胱の閉塞が主な原因です。女性の場合は、以下のような要因が関与します。
- 性交後に起こる「ハネムーン膀胱炎」
- 避妊用ダイアフラムやコンドーム、殺精子剤の使用
- 妊娠や出産後の子宮脱・膀胱脱による排尿不全
- 閉経後のエストロゲン低下による尿道粘膜の薄化
- 膀胱と腸管が異常に連結した「膀胱膣瘻」
診断
症状だけで診断されることもありますが、確実に感染の有無を確認するために以下の検査が行われます。
- 清潔な尿サンプルの採取(カテーテル使用の場合あり)
- 尿試験紙での迅速検査、培養検査、顕微鏡観察
- 造影X線や超音波で膀胱・腎臓・尿管の画像評価
- 膀胱鏡検査による直接観察
治療
再発性膀胱炎は通常の膀胱炎よりも強力な抗生物質を7~10日間、場合によっては数週間投与します。男性は特に長期治療が必要です。
抗生物質に加えて、膀胱痙攣止めや鎮痛剤が処方されることがあります。閉塞が原因の場合は、外科的処置が検討されます。
予防策
再発防止のための一般的な方法は次のとおりです。
- 毎日約300ml(10オンス)のクランベリージュースを飲む
- 十分な水分摂取で尿路を洗浄する
- 性行為後すぐに排尿する
- 綿素材の下着を着用し、トイレ後は前から後へ拭く
- 必要に応じて低用量の抗生物質を継続的に服用(医師指示のもと)
