膀胱脱垂の症状と対策

膀胱脱垂(シストセレ)は、骨盤底筋や靭帯が弱くなる、または伸びることで膀胱が膣内に下がってしまう状態です。米国泌尿器学会財団によれば、出産時の圧迫が膀胱脱垂の主な原因とされています。脱垂の程度により症状は軽度から重度までさまざまです。

膣の症状

膀胱が膣内に下がると、膣に小さなボールがあるような違和感を感じることがあります。立っているときに特に強く、座ったり横になると緩和されます。また、膣内に圧迫感や不快感が生じ、性交時にパートナーの陰茎が膀胱に当たって痛みや尿漏れが起こることがあります。

腹部・骨盤の痛み

脱垂は骨盤全体に影響を与えるため、腹部、鼠径部、腰、骨盤に痛みを感じることがあります。膀胱だけでなく子宮や直腸、腸など他の臓器が同時に脱垂している場合もあるため、医師は総合的に評価します。

泌尿器系の症状

膀胱が適切に支えられないため、尿が完全に排出されない感覚や頻尿、尿意切迫感が現れます。笑いやくしゃみ、咳で膀胱が圧迫され、尿漏れが起こりやすくなります。また、膀胱炎を繰り返すことや、排尿時に痛みを伴うこともあります。

リスク要因

多産や経腟分娩、重いものを持ち上げる作業、慢性的な咳、便秘、肥満は膀胱脱垂のリスクを高めます。子宮摘出術や骨盤手術後、加齢に伴う筋肉・神経機能の低下、閉経後のエストロゲン減少も要因です。

治療法

骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操やエストロゲン補充療法で筋力を改善できます。症状が強い場合は、膣内に装着するペッサリー(プラスチック製のサポートデバイス)で膀胱を支えることがあります。重度の脱垂では、筋肉や靭帯を元の位置に戻す手術が検討されます。

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