狭窄(せんさく)の治療法

狭窄とは、体内の通路が狭くなる状態を指します。主に炎症が原因で、腸管、尿路、食道などで瘢痕組織が蓄積し、内容物の通過が妨げられます。治療は狭くなった部分を拡げることが基本です。

腸管狭窄

  • 保存的療法:食物繊維の多い生野菜(例:生ニンジン)、豆類、全粒穀物、乾燥果実、ナッツ、ブラン、デンプン質の野菜などを避け、低繊維食に切り替えることで炎症と瘢痕形成を抑えます。
  • 内視鏡的拡張:直腸から内視鏡を挿入し、バルーンで腸管を拡張します。効果は一時的で、数回にわたって実施する必要があります。
  • 外科的治療:瘢痕が重度の場合、狭窄部位を切除し再吻合するか、狭窄形成部位を縫い合わせて腸管を広げる「ストリクトロプラスティ」を行います。

食道狭窄

  • バルーン拡張:食道に特殊バルーンを挿入し膨らませて狭窄部を拡げます。症状の改善には複数回の施術が必要なことがありますが、 多くの場合これだけで十分です。

尿道狭窄

  • 症状とリスク:排尿困難や尿の逆流が起こり、腎臓・膀胱・前立腺の感染リスクが高まります。早期の治療が重要です。
  • 一時的な緩和:腹部から膀胱へドレーンを挿入したり、背部から腎臓へドレーンを設置して尿を排出します。小さな狭窄には尿道カテーテルでの拡張が有効です。
  • 内視鏡的拡張:細いワイヤーやバルーンを徐々に拡大させ、尿道を広げます。
  • 内視鏡的尿道切開術(内尿道切開):中等度の狭窄に対し、内視鏡下で切開または焼灼して狭窄部を除去します。回復が早いのが特徴です。
  • 長期的な対策:長い狭窄には永久ステントやカテーテルで尿道を保持する方法がありますが、粘膜刺激や膀胱刺激のリスクがあります。重度の場合は狭窄部を切除し、健康な端部を吻合する尿道形成術が行われます。

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