ストレス性失禁の定義と対策

概要

失禁は排尿をコントロールできない状態を指す医学的疾患です。その中でも「ストレス性失禁」は、くしゃみ、咳、重いものを持ち上げるといった行為で膀胱に圧がかかり、尿が不随意に尿道へ流れ出すことを言います。女性に多く見られますが、男性にも起こり得ます。

症状

  • 主な症状は、圧がかかったときに尿が漏れることです。これに伴い、恥ずかしさや好きだった運動を控えるようになることがあります。日常生活に支障が出るほど頻繁に漏れがある場合は、医師の診断を受けることが推奨されます。

原因

  • 尿道括約筋の筋力低下が最も一般的な原因です。笑いやくしゃみで腹圧が上がっても、括約筋が十分に収縮できずに尿が漏れます。また、神経障害、薬剤の副作用、尿道や骨盤周辺の手術・外傷も原因となります。

男女差

  • 女性は出産や骨盤臓器脱により骨盤底筋が弱まることが多く、ストレス性失禁のリスクが高まります。男性は前立腺手術後に尿道や括約筋が損傷されることで同様の症状が出ることがあります。

リスク要因

  • 高齢、肥満、慢性咳嗽(喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎など)も膀胱に余計な圧をかけ、失禁を引き起こしやすくします。

治療法

  • 治療は大きく4つに分けられます。
    1) 行動療法:水分摂取の調整(カフェイン・アルコールの減少)、体重管理、禁煙など。
    2) 骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操):筋力強化を目的としたエクササイズ。
    3) 手術:膀胱や尿道括約筋を強化する手術が選択肢にあります。
    4) 薬物療法:括約筋の筋力低下を改善する薬や、膀胱の過活動を抑える薬が使用されます。

尿路障害 - 関連記事