膀胱の痛みの原因と対策
膀胱の痛みは男女ともに起こり、排尿時の灼熱感や背部の痛みなどさまざまな症状を伴います。原因は軽度の感染から命に関わる疾患まで幅広く、放置すると症状が悪化し深刻な健康問題につながることがあります。痛みが続く場合は自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。
膀胱炎(シストティス)
最も一般的な原因は膀胱炎です。尿道や膀胱内に細菌が繁殖し、炎症と刺激を引き起こします。主な症状は排尿困難、頻尿、濁った尿や血尿、背部痛、微熱です。治療せずに放置すると腎盂腎炎へ進行することがあります。医師の診断のもと抗生物質で治療し、十分な水分摂取で細菌の除去を促します。
尿道狭窄
尿道が狭くなることで尿が完全に排出できず、膀胱に残留した尿が刺激となって痛みを生じます。男性に多く、排尿時の灼熱感、尿流の減少、頻繁な尿意が見られます。男性は射精時に痛みを感じることもあります。症状の程度に応じて抗生物質投与や手術が行われます。
膀胱がん
膀胱がんは膀胱壁に悪性細胞が増殖する疾患で、膀胱炎と似た症状を示すことがあります。持続的な膀胱痛に加えて血尿、腹部痛、体重減少、頻尿がみられます。早期発見が重要で、痛みが続く場合は速やかに受診しましょう。
カンジダ症(トルロピシス)
カンジダ属の真菌が増殖すると、特に免疫低下時に膣内で酵母感染を起こし、膀胱痛や膣のかゆみ・灼熱感、濁った尿が見られます。医師が診断し、抗真菌薬で治療します。
性感染症(STD)
膀胱痛は性感染症の兆候でもあります。淋病などは膀胱炎様の症状を呈し、男性では頻繁で痛みを伴う排尿、女性では骨盤内炎症性疾患(PID)につながることがあります。PIDは不妊の原因になるため、早期治療が不可欠です。
いずれの場合も、膀胱痛が続く場合は自己判断せず、早めに専門医の診察を受けることが大切です。
