膀胱炎(膀胱感染症)の概要と対策

膀胱炎は膀胱が細菌感染により炎症を起こす状態で、特に女性に多く見られます。20代から50代の女性の約5人に1人が一度は経験し、ほとんどの方が再発を繰り返します。主な症状は排尿時の痛みや灼熱感で、治療は抗生物質と鎮痛剤が中心です。

原因

  • 膀胱炎の大半は大腸菌(Escherichia coli)による細菌感染です。稀にウイルスや真菌が原因になることもあります。
  • 以下の要因がリスクを高めます:
    • ダイアフラム使用や更年期によるエストロゲン低下
    • 尿路結石、子宮・膀胱脱垂
    • 性行為、脱水、長時間の安静状態
    • 糖尿病、HIV感染、腸失禁
  • 男性の場合は、前立腺の細菌感染が膀胱へ広がることが主な原因です。

症状

  • 頻尿・切迫感、排尿時の灼熱感・痛みが最も典型的です。
  • 発熱はまれです。
  • 下背部や恥骨上部に圧迫感や痛みが出ることがあります。
  • 尿が濁る、または血尿が見られることもあります。
  • 症状は数時間から数日で現れ、治療なしでも一時的に改善することがありますが、再発しやすいです。

診断

  • 症状と身体所見だけで診断されることが多いです。
  • 中間尿(クリーンキャッチ)を採取し、細菌培養や尿検査ストリップで亜硝酸塩・白血球エステラーゼを確認します。
  • 必要に応じて培養検査で、白血球・赤血球の有無や原因菌の同定を行います。

治療

  • ほぼすべての膀胱炎は抗生物質で治療します。投与量と期間は症状の重さや患者の全身状態により調整されます。
  • 排尿時の痛み緩和にはトルテロジンやオキシブチニンなどの薬、腹部圧迫感には非ステロイド性抗炎症薬が用いられます。
  • 基礎疾患がある場合はそれも併せて治療し、再発防止を図ります。構造的異常がある場合は外科的処置が必要になることがあります。

予防

  • 再発しやすい人は、週3回程度の低用量抗生物質を予防的に服用することがあります。
  • エストロゲン不足が原因の場合は、膣・外陰部にエストロゲンクリームを使用します。
  • 1日あたり約2リットル(約64オンス)の水分を摂取し、性行為後は必ず排尿する習慣をつけましょう。
  • 綿素材の下着を選び、前から後ろへ拭くなど、衛生面にも注意が必要です。

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