歴史

尿道カテーテルの使用は古代ギリシアのヒポクラテス時代に遡ります。当初は青銅製で、後に金・銀・銅、鉛などが用いられました。1853年にヨーロッパでフォーリーカテーテルの原型が紹介され、1873年にゴムチューブが採用されて大きな進化を遂げました。1934年には米国のダボル・ラバー社が本格的に製造を開始しています。

概要

フォーリーカテーテルは、細長いゴムチューブを尿道に挿入し、先端に小さなバルーンを備えています。バルーンを膀胱内で膨らませることでカテーテルが固定されます。チューブは体外へ出て、容量約1,000 mlのプラスチックバッグに接続され、バッグ上部のフックで車椅子やベッドフレームに掛けられます。

機能

カテーテルの先端にある小孔から尿が排出され、重力により尿はバッグへ流れ込みます。適切な位置にバルーンを膨らませることで、尿の漏れや逆流を防ぎ、安定した排尿が可能になります。

効果とリスク

カテーテルは確実に固定しなければ、膀胱や尿道からの抜脱・損傷、出血、感染の原因となります。バッグのフックや太ももに巻くベルクロストラップでチューブを固定し、足と尿道入口の間に適度なたるみを残すことが重要です。たるみが過剰だとチューブが膀胱奥まで入り込み、違和感や冷感、発汗、出血、機能不全を引き起こすことがあります。

留意点・感染予防

カテーテルは体外に出ている部分が細菌の温床となりやすく、最も一般的な合併症は尿路感染症です。感染は抗生物質で治療できますが、長期留置の場合は再発やMRSA感染のリスクが高まります。バッグを排尿後に必ず清潔にし、チューブ交換時も徹底的に洗浄しましょう。また、バッグやチューブが床に触れないように注意してください。