過敏性膀胱の治療法は?
過敏性膀胱(過活動膀胱)は、1日に8回以上の頻尿や失禁を伴う状態です。健康上の重大なリスクは少ないものの、睡眠障害や日常生活への支障、恥ずかしさやストレス、うつ症状を引き起こす場合は治療が必要です。
行動療法
- 水分摂取のタイミングと量を調整し、過剰な飲み過ぎを防ぐ。
- 食物繊維を多く摂取し、便通を改善する。
- 二度排尿(最初の排尿後すぐに再度排尿)を行い、膀胱を完全に空にする。
- 膀胱トレーニングや排尿スケジュールを設定し、膀胱容量を徐々に増やす。
- 骨盤底筋エクササイズ(ケーゲル体操)で筋力を強化する。
薬物療法
- 行動療法と併用し、症状が改善しない場合に投薬を検討する。
- 主な処方薬は、トルテロジン、オキシブチニン、トロスピウム、ソリフェナシン、ダリフェナシンなど。
ボトックス注射
- ボツリヌス毒素を膀胱壁に注射し、筋肉の収縮を抑制する。
- FDAの適応外使用であり、効果は約半年程度と限られる。
仙骨神経刺激(Sacral Nerve Stimulation)
- 小さな電極を仙骨神経に埋め込み、膀胱に微弱な電気刺激を与える。
- ペースメーカーと同様の原理で、過活動膀胱の症状を大幅に軽減できる。
膀胱拡大術(Augmentation Cystoplasty)
- 腸管の一部を用いて膀胱容量を拡大する大手術。
- 術後はカテーテルを長期にわたり使用する必要があるなど、重篤な合併症リスクがあるため、他の治療がすべて無効な重症例に限定して行う。
上記の治療は症状の重さや患者さんの生活スタイルに合わせて選択されます。専門医と相談し、最適な治療計画を立てましょう。
