尿中の赤血球・白血球の検査方法は?
尿中の赤血球・白血球を調べる流れ
背中の痛みや頻尿・排尿時の痛みがあると、腎臓結石や尿路感染症などが疑われ、医師はまず尿検査(尿沈渣検査)を指示します。尿中に赤血球(血尿)や白血球(白血球尿)が多数検出されると、何らかの病変がある可能性が高く、適切な治療が必要です。
1. 視覚的(肉眼)検査
検体を受け取った技師は、まず尿の色・透明度を確認します。正常な尿は淡黄から濃黄、透明です。赤血球が多いと尿はピンク、赤、茶色に変わります。赤血球が壊れている(溶血)と透明に見えることもありますが、赤血球が完整なままだと濁りや濁白色になることがあります。白血球が増えると尿は濁って見え、色は変わりません。
食事や薬剤で尿が変色することがありますが、これは次の化学検査で判別します。
2. 試薬紙による化学的検査

試薬ストリップは2〜3インチ(約5〜8cm)の細長いプラスチック帯で、各種試薬が浸透したパッドが並んでいます。ストリップを尿に浸すと、血液成分に反応するパッドは黄色から緑に、白血球(ロイコサイトエステラーゼ)に反応するパッドはベージュから紫に変色します。
赤血球・白血球が少量で色変化が見られない場合は、次の顕微鏡検査で直接観察します。
3. 顕微鏡検査(尿沈渣検査)
化学検査の後、尿は遠心分離機で回転させます。上澄み(上部液)は除去し、沈殿(底部)をスライドガラスに滴下して顕微鏡で観察します。高倍率レンズで1視野あたりの赤血球・白血球数をカウントします。赤血球は滑らかな二凹円盤、白血球は核を持ちやや大きく、形状は球形や不規則形など種類により異なります。
これら3段階の検査により、尿中の赤血球・白血球の有無とその程度が正確に評価され、適切な診断と治療につながります。
