過活動膀胱の原因とは?

過活動膀胱は、急にトイレに行きたくなるため、外出先で困ってしまうことが多い恥ずかしい症状です。この状態は、さまざまな基礎疾患の症状として現れ、原因は多岐にわたります。米国 continence 協会の調査によると、40歳以上の成人の5人に1人が過活動膀胱の症状を抱えているとされています。

過活動膀胱の特徴

突然の排尿欲求が強く、トイレに間に合わないと失禁してしまうことがあります。1日24時間で8回以上、または夜間に2回以上トイレに行くことも典型的な症状です。女性に多いとされていますが、男性でも起こり得ます。

切迫性失禁(Urge Incontinence)

強い排尿欲求を感じた直後に、膀胱の筋肉が不随意に収縮したり、尿道括約筋が早期に緩むことで起こります。神経や筋肉の損傷、肥満、アルツハイマー病、認知症、脳卒中、多発性硬化症などが原因です。加齢もリスク要因で、特に高齢女性に多く見られます。

ストレス性失禁(Stress Incontinence)

出産、閉経、前立腺がん治療などが原因で、咳、笑い、運動、くしゃみといった軽い圧力で尿が漏れます。骨盤底筋や尿道括約筋の弱化が主な要因です。

慢性尿閉(Chronic Urinary Retention)

膀胱が保持できる容量を超える尿が産生され、膀胱が過度に膨らむと漏れが起こります。ポリオ、帯状疱疹、脊髄損傷、前立腺肥大、骨盤外傷、多発性硬化症、骨盤手術、骨盤臓器脱などが原因です。

その他の原因

前立腺全摘除術、子宮全摘術、直腸・下部腸管手術、帝王切開などの手術後に一時的に失禁が起こることがあります。また、関節リウマチなどの運動制限がある疾患でも、服装の着脱が困難になることで失禁が悪化することがあります。

診断

症状がある場合、泌尿器科医の受診が推奨されます。膀胱の排尿速度・容量・圧力を測定する検査や、膀胱の充満・排空を映像化するX線・超音波検査が行われます。必要に応じて、尿道から小型カメラを挿入し膀胱内を直接観察する膀胱鏡検査も実施されます。

治療法

原因に応じて治療は異なります。骨盤底筋トレーニングは、特にストレス性失禁に有効です。カフェインの摂取制限や水分摂取のタイミング調整も症状軽減に役立ちます。膀胱訓練として、排尿間隔を徐々に延長する方法もあります。膀胱平滑筋を弛緩させる薬剤が処方されることもあり、薬物療法で効果が得られない場合は手術が検討されます。手術は膀胱内圧を下げ、貯留容量を増やすことを目的とします。

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