尿路感染症に対する抗生物質治療の全て
尿路感染症(UTI)は、腎臓、膀胱、尿管、尿道など尿路全体に起こる感染症です。最も一般的なのは膀胱炎で、米国国立衛生研究所(NIH)のデータによれば、毎年約830万件の診察が行われています。多くの場合、経口抗生物質だけで完治します。
症状
- 頻尿、排尿時の痛みや灼熱感、尿に血が混じる
- 腎盂腎炎の場合:吐き気・嘔吐、高熱、背部・側腹部の痛み、寒気・震え
- 膀胱・尿道炎の場合:軽度の発熱、骨盤部の圧痛や不快感
治療
UTIの治療には、感染原因菌に応じて以下の抗生物質が処方されます。
- シプロフロキサシン、レボフロキサシン
- アモキシシリン
- ニトロフラントイン
- サルファメトキサゾール・トリメトプリン(TMP‑SMX)
通常、症状は投薬開始後1〜2日で改善しますが、処方された全期間を必ず服用してください。重症例では、入院中に経口または静脈投与が行われることがあります。
再発性尿路感染症
特に女性は再発しやすく、以下のような予防的治療が行われます。
- 性行為後に単回投与する「予防的」抗生物質
- 症状が出たらすぐに開始できる短期コース
- 再発頻度が高い場合は、低用量の抗生物質を数日間継続投与
原因
主に細菌が尿路に侵入し増殖することで感染が起こります。通常、尿は無菌ですが、尿道から細菌が侵入し上行性に腎臓まで達することがあります。
リスク要因
- 女性(特に性行為が活発な方)
- 糖尿病や免疫抑制状態
- 長期間のカテーテル使用
- 腎結石
- 避妊用のスパーミサイドやダイアフラム使用
UTIは早期に適切な抗生物質治療を受けることで合併症を防げます。症状が疑われたら速やかに医師の診断を受けましょう。
