グリコス尿(糖尿)の原因

グリコス尿(糖尿)とは

グリコス尿(英語表記:glycosuria)は、尿中にブドウ糖が検出される状態です。通常、腎臓の細管で血液中のブドウ糖は再吸収され、尿に残らないため、尿に糖が出ることは何らかの疾患を示すサインとなります。

主な原因

糖尿病

糖尿病はインスリン分泌が不足する、またはインスリンの作用が低下する病気です。インスリンは血中のブドウ糖を細胞に取り込ませるホルモンで、インスリンが十分に働かないと血糖が上昇します。血糖が腎臓の再吸収能を超えると、余剰のブドウ糖が尿に排泄され、結果としてグリコス尿が生じます。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺ホルモンは代謝を活性化させますが、過剰になると体内のエネルギー消費が増大し、腎臓におけるブドウ糖の再吸収が阻害されることがあります。その結果、尿中にブドウ糖が漏れ出し、グリコス尿が観察されます。

肝臓疾患

肝臓は炭水化物の代謝と血糖の調整に重要な役割を果たします。肝硬変や肝炎、肝癌などで肝機能が低下すると、炭水化物の処理が乱れ、血糖が上昇しやすくなります。過剰な血糖が腎臓で処理しきれず、尿中にブドウ糖が排出されることがあります。肝疾患が直接的にグリコス尿を引き起こすケースは稀ですが、重症例や肝不全初期に報告されています。

腎臓疾患

腎臓は尿中の糖を再吸収する主要な臓器です。腎臓の細菌感染や慢性腎臓病により、糖の再吸収機能が低下すると、ブドウ糖がそのまま尿に漏れ出します。糖尿の程度は腎機能の進行度を示す指標としても利用されます。

妊娠

妊娠中はホルモンバランスの変化や腎臓への血流増加により、軽度のグリコス尿が見られることがあります。特に食事量が多い時や甘い飲料を摂取した後に一時的に糖が検出されることがあります。疲労感・体重減少・過度の喉の渇きなどの症状が伴わない限り、単発の糖尿は通常問題とされませんが、症状がある場合は妊娠糖尿病の検査が行われます。

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