尿路逆流(膀胱尿管逆流)の診断方法

尿路逆流(膀胱尿管逆流)とは

尿路逆流は、膀胱へ尿を運ぶ尿管から腎臓へ尿が逆流する状態です。小児でみられる原発性膀胱尿管逆流は、尿管と膀胱の接合部の先天的な形成異常が原因です。成長とともに改善することもありますが、治療が必要な場合もあります。二次性膀胱尿管逆流は、尿管の腫脹や閉塞、感染などが原因で起こります。

診断のステップ

  1. 家族歴の確認
    家族に膀胱尿管逆流の既往があるか調べます。研究では、患者の約34%が兄弟に同疾患があることが報告されています。
  2. 出生前超音波の評価
    妊娠中の超音波検査で、胎児の尿管が短く逆流しやすい形態かどうかを医師に確認します。
  3. 頻回な尿路感染症の有無
    尿路感染症(UTI)が頻繁に起こる場合、逆流が原因か、逆に逆流がUTIを引き起こす可能性があります。これは最も一般的な症状です。
  4. 膀胱造影(シストグラム)
    膀胱に造影剤を注入し、排尿時のX線撮影を行います。造影剤が残留すれば逆流が疑われます。
  5. 排尿時膀胱尿道造影(VCUG)
    シストグラムと同様に造影剤を使用し、特別な容器に排尿しながらX線で膀胱と尿道の動きを観察します。膀胱尿管逆流の標準的検査です。
  6. 膀胱超音波検査
    膀胱の残尿量や排尿後の残尿率を測定し、膀胱機能の評価を行います。
  7. 腎臓超音波検査
    腎盂拡張(腎水腫)や尿管拡張の有無を確認し、瘢痕や腎機能障害のリスクを評価します。

適切な診断に基づき、泌尿器科医と相談して治療方針を決定しましょう。

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