経直腸前立腺超音波検査と生検の概要
前立腺について
前立腺は男性の生殖系に重要な役割を果たす腺で、膀胱のすぐ下に位置し、尿道を取り囲んでいます。主な機能は精液の一部を構成する液体を産生・貯蔵・分泌することで、性交時に膀胱から尿道への尿の流れを遮断し、射精を助けます。
重要性
加齢に伴い前立腺が肥大することは一般的です。肥大すると膀胱や尿道に圧力がかかり、頻尿や排尿困難などの症状が現れます。良性前立腺肥大(BPH)が最も一般的な原因ですが、前立腺がんや慢性前立腺炎でも同様の症状が出ます。経直腸前立腺超音波検査と生検は、これらの原因を正確に区別するために用いられます。
検査の特徴
経直腸超音波検査では、超音波プローブを直腸に挿入し、前立腺の外側から反射した音波を画像化します。この画像により、腺の表面に異常な腫瘤や結節がないか確認できます。異常が認められた場合、直腸経由で細い針を用いて組織サンプルを採取し、生検を行います。採取した組織は病理検査に回され、がんの有無が判定されます。
検査結果の意義
超音波で前立腺肥大が確認され、生検でがん細胞が認められなければ、BPHと診断されます。逆に生検で悪性細胞が見つかった場合は、血中のPSA(前立腺特異抗原)測定が追加で行われ、がんの進行度や治療方針の決定に役立ちます。
検査時の留意点
検査は通常5〜20分で完了します。直腸内を清潔に保つため、事前に浣腸を行うことがあります。局所麻酔は、患者の希望や生検を行う場合に使用されます。
