狂犬病の診断手順

狂犬病は中枢神経系を侵す致死性ウイルス感染症です。感染経路は主に動物に咬まれることですが、非咬傷でも感染が報告されています。以下に、狂犬病を疑う場合の診断手順をまとめました。

診断手順

  1. 動物に咬まれた場合は狂犬病を疑う。露出歴がない限り、初期段階での診断はほぼ不可能です。

  2. 神経症状を観察する。失語、意識状態の変化、過活動、協調運動障害、麻痺などが現れます。

  3. 末期症状として、低血圧、播種性血管内凝固(DIC)、心不整脈、心停止、昏睡、死亡が見られます。

  4. 髄液(CSF)検査を実施する。たんぱく質濃度の上昇や、赤血球・白血球数の軽度増加が確認されることがあります。

  5. CSF、唾液、血清、皮膚からウイルスを分離し、抗体価を測定する。症状発症7日以降でワクチン未接種の患者では、抗体価が5以上で診断が確定します。皮膚生検により、頸部毛根近くの神経で抗原を検出することも可能です。

これらの手順を踏むことで、狂犬病の早期発見と適切な対処が可能になります。

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