実験室でウイルスはどのように培養するのか?

ウイルス培養の概要

ウイルスは宿主細胞内でのみ増殖できる必須細胞内寄生体です。実験室では、通常、培養細胞を用いてウイルスを増やします。使用する細胞株はウイルスウイルスの種類により異なり、ヒト細胞や動物細胞などが選ばれます。

培養手順

  1. ウイルスの取得:感染した患者や動物から分離するか、既存の実験室ストックから入手します。
  2. 細胞培養の準備:目的の細胞株を培地(通常は血清添加)で増殖させ、十分な数にします。
  3. 感染:ウイルスを培地に直接加えるか、トランスフェクションなどの手法で細胞内に導入します。
  4. 培養・インキュベーション:適切な温度・湿度で培養し、ウイルスが細胞内で増殖するのを待ちます。培養期間はウイルス種により異なります。
  5. ウイルスの回収:増殖が十分に進んだら培地を収集し、遠心分離で細胞を除去。上清に含まれるウイルスを保存します。

回収したウイルスは、特性解析、精製、ワクチン開発などの研究に利用されます。

ウイルス感染症 - 関連記事