ウイルスと細菌に対する免疫応答の違いは何か

先天的免疫応答

ウイルス

ウイルスに対する先天的免疫は、ウイルスRNAやDNAなどのウイルス成分をパターン認識受容体(PRR)が認識することで開始されます。主なPRRはトール様受容体(TLR)、RIG‑I、MDA5などです。ウイルス成分が認識されると、シグナル伝達が活性化し、炎症性サイトカインやケモカインが産生されて免疫細胞が感染部位へ集まります。さらに、インターフェロンが産生され、ウイルスの増殖や拡散を抑制します。

細菌

細菌に対する先天的免疫は、リポ多糖(LPS)やテイコ酸といった細菌成分をPRRが認識することで開始されます。代表的なPRRはTLR、NOD様受容体(NLR)、C型レクチン受容体(CLR)です。認識後は同様に炎症性サイトカインやケモカインが産生され、免疫細胞が集まります。加えて、補体系が活性化し、直接細菌を殺傷したり、オプソニン化して食細胞による貪食を促進します。

獲得免疫応答

ウイルス

獲得免疫はT細胞とB細胞が中心です。T細胞はウイルス感染細胞を認識し殺傷し、B細胞はウイルスを中和する抗体を産生します。ウイルス抗原は抗原提示細胞(APC)が取り込み処理し、MHC分子上に提示することでT細胞とB細胞が活性化されます。

細菌

細菌に対する獲得免疫もT細胞とB細胞が関与します。T細胞は細菌感染細胞を認識して除去し、B細胞は細菌を中和する抗体を産生します。細菌抗原もAPCによって取り込まれ、MHC分子上に提示されてT細胞・B細胞が活性化されます。

まとめると、ウイルスと細菌の免疫応答は、先天的段階でウイルスは主にインターフェロンによる抗ウイルス作用が中心で、細菌は補体系の活性化が重要です。獲得免疫はどちらもT細胞とB細胞が関与しますが、抗原の性質や活性化経路に違いがあります。

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