サイトメガロウイルス(CMV)とは何か?

概要

サイトメガロウイルス(CMV)は、ヘルペスウイルス科に属するウイルスで、ヒトヘルペスウイルス5(HHV-5)とも呼ばれます。水痘・帯状疱疹ウイルスやエプスタイン・バーウイルスと同じ仲間です。

感染経路

CMVは唾液、血液、尿、精液などの体液を介して感染します。感染後は体内に潜伏し、免疫が低下したときに再活性化することがあります。

症状

健康な成人

ほとんどの健康な成人は無症状で過ぎ去ります。

免疫低下者

免疫機能が低下した人(HIV/AIDS患者、臓器移植受者、がん治療中の患者など)では、次のような症状が現れます。

・発熱
・倦怠感
・筋肉痛
・リンパ節腫脹
・口内潰瘍
・眼炎症
・肺炎
・脳炎

妊婦と新生児

妊婦がCMVに感染すると胎盤を通じて胎児に感染し、流産、死産、先天性障害(聴覚障害、視覚障害、知的障害)を引き起こすことがあります。新生児では以下の症状がみられます。

・早産
・低体重出生
・けいれん
・聴覚障害
・視覚障害
・発達遅滞

治療

根治薬はありませんが、抗ウイルス薬や対症療法により症状を軽減し、重篤な合併症を防ぐことができます。重症例では外科的処置が必要になることもあります。

予防策

感染リスクが高い人は次の対策を心がけましょう。

・感染者の体液との接触を避ける
・頻繁に手を洗い、顔に触れない
・性行為時にコンドームを使用する
・妊娠中または妊娠予定の女性、免疫低下者はCMVワクチン接種を検討する

受診の目安

妊娠中にCMVに曝露した、または免疫低下状態でCMV症状が疑われる場合は、速やかに医師の診察を受けてください。

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