ポリオの歴史とワクチン開発
ポリオの種類
ポリオには、麻痺型と非麻痺型の2種類があります。麻痺型は反射が失われ、筋肉痛や痙攣が起こり、腕や脚がだらんとした状態になることがあります。非麻痺型はインフルエンザ様の症状が中心で、発熱や倦怠感が主です。
ポリオの最初の記録
ポリオは古代から存在しており、紀元前1350年頃のエジプトの石碑に、脚の萎縮と麻痺を示す若者の姿が描かれています。また、17世紀・18世紀の文献にも言及が見られます。
治療法の探索
19世紀末から20世紀中頃にかけて、ポリオは重大な公衆衛生問題となりました。1909年、ランドスタイナーとポッパーの研究チームは、ポリオウイルスを非ヒト霊長類に感染させることに成功し、ヒト以外でもウイルスを研究できる基盤を築きました。
エンダーズ、ウェラー、ロビンズの研究
1949年、エンダーズらはヒト組織を用いて試験管内でポリオウイルスを培養することに成功しました。この成果がワクチン開発への道を切り開きました。
サルクとサビンのワクチン
1950年代初頭、ポリオは米国全土で流行し、映画館や野球場、博物館など多くの公共施設が閉鎖される事態となりました。1954年、ジョナス・サルクとそのチームは不活化(死滅)ワクチンを開発し、全国的に接種が始まりました。その後、アルバート・サビンが経口用の減弱(生ワクチン)を開発し、二つのワクチンが相まってポリオはほぼ根絶されました。
現在の状況
米国ではほぼ根絶されたものの、いまだに一部の地域で流行が報告されています。ワクチン接種の継続が重要です。
