転倒や滑落からの回復方法
2002年の全米安全協会の報告によると、75歳以上の高齢者における外傷死の第1位は転倒です。45歳から75歳までの人々では、外傷死の第2位が転倒となっています。多くの高齢者は転倒後に医師の診察を受けませんが、診察は回復と再発防止に不可欠です。転倒からの回復は、理学療法、運動、休養、鎮痛薬の併用が必要です。
回復のための具体的手順
まず医師の診察を受けましょう。怪我の有無や服用中の薬でめまいの副作用がないか確認し、必要に応じて眼科医の受診を勧められます。
医師の指示に従い、必要ならば添え木やギプスを装着し、温湿布・冷湿布や鎮痛薬を使用してください。
看護師が「日常転倒リスク評価」テストを実施し、転倒リスク(低・中・高)を判定します。これに基づき個別の予防プランが作成されます。
理学療法士または作業療法士の指導を受け、怪我の回復を助ける簡単なエクササイズやバランス向上、転倒時の立ち上がり方を学びます。太極拳、ウォーキング、筋力トレーニングが推奨されることがあります。
適切にフィットした補助具(歩行器や杖)を使用します。友人や家族から借りたものではなく、本人に合わせたものを使用してください。座位を安定させるためのクッションや、ベッドやトイレの高さ調整も検討します。
理学療法士が自宅の危険箇所を点検し、滑り止めマットの設置やラグの撤去、床の固定、床上の散乱物の除去などを提案します。
毎晩5時間以上の睡眠を確保しましょう。70歳以上の女性で5時間未満の睡眠は転倒リスクが高まることが「Archives of Internal Medicine」(2008年9月号)で報告されています。
