産後の母指腱炎(ド・ケルバン腱炎)対処法ガイド

産後に多く見られる母指腱炎(ド・ケルバン腱炎)とは

赤ん坊を抱くなどの繰り返しの手や手首の動作が原因で、親指付近の腱が炎症を起こす状態です。親指側の手首に痛みや圧痛が生じ、握る・握りこむ・拳を作る・手首を回すと痛みが増します。早期に治療を始めれば、通常は4〜6週間で症状が改善します。

対処ステップ

  1. 動作を控える:手首・手・親指の繰り返しの動作はできるだけ避け、特に親指でつまむ動作や手首を左右に動かす動作は控えましょう。
  2. 冷却:親指と手首に氷を15〜20分当て、取り外す時間は最低45分確保します。痛みや腫れが和らぐまで繰り返しましょう。
  3. 痛みを引き起こす動作を把握:どの作業で痛み・腫れ・しびれが出るか記録し、できるだけ避けます。そのリストを医師に見せて相談しましょう。
  4. 装具の使用:親指と手首を固定するスプリントやブレースを使用します。使用方法や装着時間は医師の指示に従ってください。
  5. NSAIDsの服用:医師の指示がない限り、イブプロフェンやナプロキセンなどの非ステロイド性抗炎症薬を用います。市販薬で効果がない場合は処方薬について医師に相談してください。
  6. ステロイド注射:腱鞘内へのステロイド注射は腫れと痛みを軽減することがあります。医師と適応を相談しましょう。
  7. 理学・作業療法の活用:理学療法士または作業療法士へ紹介してもらい、痛みを引き起こす動作のリストを共有します。手首・手・腕の筋力強化エクササイズや装具の適合チェック、必要に応じたオーダーメイド装具の作成を受けられます。
  8. 手術の検討:上記の治療で改善が見られない場合、手術の可能性について医師と相談します。

まとめ

早期の安静・冷却・適切な装具使用と医師の指導に従うことで、産後の母指腱炎は比較的短期間で回復します。症状が長引く場合は必ず専門医に相談しましょう。

創傷・けが - 関連記事