手のひらの損傷がもたらす主な症状
手のひらは日常生活で頻繁に使用されるため、外傷を受けやすい部位です。損傷の部位や程度に応じて、さまざまな症状が現れ、日常の作業や握る動作に支障をきたすことがあります。以下では、主な損傷タイプごとに典型的な症状を解説します。
神経損傷
神経が損傷すると、手のひらにしびれやチクチクした感覚(ピンと刺すような感覚)が現れます。灼熱感や刺すような感覚(異常感覚)を伴うこともあります。感覚が低下し、触覚が鈍くなることもあります。
症状が出る部位は、損傷した神経により異なります。外傷や神経の圧迫(尺骨神経・正中神経など)が原因となります。代表的な圧迫症候群として、手首の中を正中神経が通る「手根管症候群」があり、親指や指先にしびれや刺すような感覚が生じます。
腱損傷
腱は筋肉と骨をつなぐ組織で、前腕の長い腱が手首や指を動かします。腱が摩耗したり断裂したりすると、強い痛み、腫れ、炎症が手のひらや指に現れます。
痛みは最初の症状で、指を曲げようとすると激しい痛みで動かせません。腫れや圧痛が伴い、手全体の筋力低下も見られます。特に屈筋腱は手のひらの損傷でよく損傷し、切創やスポーツ外傷、関節リウマチなどの炎症性疾患が原因となります。
靭帯損傷
靭帯は骨と骨をつなぎ、関節の安定性を保ちます。手を伸ばしたまま転倒すると、靭帯が伸びたり断裂したりして手や手首に痛みと腫れが生じます。内出血やあざができ、関節を動かすと不安定感と疼痛が現れます。
骨損傷
手や指の骨折は、強い圧迫や打撃により起こり、激しい痛み、腫れ、炎症が生じます。手のひらに強い衝撃が加わると骨折が起こり、指や手首の動きが制限され、筋力低下や疼痛が続きます。
