かかとの褥瘡(床ずれ)を防ぐための実践ガイド

はじめに

圧迫性潰瘍(褥瘡)は、血流が阻害されることで皮膚や組織が損傷し、軽い刺激から深い開放創までさまざまな状態になります。かかとは特に発生しやすい部位で、麻痺や寝たきり状態が主な原因です。以下の対策を組み合わせることで、かかとだけでなく全身の褥瘡予防が可能です。

予防のための9つのステップ

  1. ステップ1:こまめに体位を変える

    数時間同じ姿勢でいるだけで圧迫が生じやすくなります。車椅子利用者は15分ごと、寝たきりの方は2時間ごとに体位を変えましょう。自力で動けない場合は、家族や介護者に手伝ってもらうことが重要です。

  2. ステップ2:専門家に正しい姿勢を相談

    理学療法士に相談し、ふくらはぎから足首までを支えるフォームクッションやパッドを使用します。膝の下にサポートを置くと血流が妨げられるため避けましょう。ベッドヘッドは30度以下に保ち、食事時は枕やウエッジで体を支えると効果的です。

  3. ステップ3:圧力分散用具を活用

    特殊マットレスや車椅子用クッションなど、圧力を分散させる製品を使用して血流を促進します。価格帯は幅広いので、医師に相談して自分に合ったものを選びましょう。

  4. ステップ4:毎日皮膚をチェック

    褥瘡は急速に進行することがあります。赤みや腫れを見つけたらすぐに石鹸と水で洗浄し、乾燥させた上で保護ドレッシングを貼ります。膿が出る、悪臭がする、感染の兆候がある場合は速やかに医師の診察を受けてください。

  5. ステップ5:栄養バランスを整える

    十分なカロリーとタンパク質が皮膚の健康に不可欠です。管理栄養士と相談し、栄養価の高い食事プランを作成しましょう。水分補給も忘れずに。必要に応じて医師の指示でサプリメントを摂取します。

  6. ステップ6:皮膚を清潔・乾燥に保つ

    汗や湿気は皮膚を弱らせる原因となります。入浴後はしっかり拭き取り、必要に応じて吸湿性の高い衣類を選びましょう。

  7. ステップ7:かかとや骨突出部をマッサージしない

    強い圧迫はむしろ潰瘍のリスクを高めます。マッサージは控え、やさしいケアに徹してください。

  8. ステップ8:禁煙

    喫煙は血流を悪化させ、皮膚の治癒力を低下させます。禁煙は褥瘡予防に直結します。

  9. ステップ9:適切な運動で循環を促す

    理学療法士と共に、体調に合わせた運動プログラムを作成しましょう。運動は血流改善だけでなく、全身の健康維持にも役立ちます。

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