乳房切除術後の創傷パッキング方法と注意点

はじめに

乳房切除(乳房全摘)術は、がん治療などの目的で乳房組織を外科的に除去する手術です。女性にとっては身体イメージに関わるため、精神的な不安が大きくなりがちです。術後の創傷パッキング(ドレッシング)の管理を正しく行うことで、手術へのコントロール感が得られ、不安の軽減につながります。

衛生管理

  • 手術部位は切開があるため感染リスクが高まります。パッキングを行う前に、必ず温かい石鹸水で手をしっかり洗い、清潔な状態にしてください。これにより、汚れや細菌がドレッシングに付着し、創傷に移るのを防げます。

パッキングの頻度と乾燥管理

  • ドレッシングはできるだけ乾いた状態を保つことが重要です。湿ったまま放置すると細菌が繁殖しやすく、感染リスクが上がります。湿り気を感じたらすぐに交換し、乾燥した状態を維持しましょう。乾いたドレッシングは新しい皮膚細胞が摩擦で剥がれにくく、回復が早まります。

  • 術後の初回診察時に医師がドレッシングを取り外します。その後は必要に応じて自分で交換できます。創部からの少量の滲出は正常ですが、すぐに飽和してしまう場合は医師に連絡してください。

ドレーン周りのパッキング

  • 乳房組織を除去した部位には、余分な体液を排出するためのドレーンが設置されます。ドレーン周辺からも液が漏れることがあります(滲出は通常です)。そのため、ドレーンの周囲に少し余分にパッキングを加えて、ドレッシング全体が早く濡れないように工夫しましょう。

パッキングの厚さと快適さ

  • 手術部位は敏感で痛みを伴います。必要に応じて創傷の上に少し厚めのパッドを当てると、圧迫感が和らぎ快適になります。ただし、厚すぎると創部の湿度が分かりにくくなるため、適度な厚さに留めてください。

術後の上着選び

  • 術後はゆったりとした綿素材のトップスを選びましょう。ブラ付きの綿製キャミソールやタンクトップは、普通のブラジャーよりも締め付けが少なく、ドレッシングへの圧迫を避けられます。

以上のポイントを守りながら、創傷パッキングを適切に管理すれば、感染リスクを低減し、回復をスムーズに進めることができます。

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