瘻孔(ろうこう)の治療

瘻孔とは、本来つながるべきでない腸や臓器、血管が異常に接続した状態です。炎症性腸疾患や手術・外傷が原因で発生し、痛みや発熱、かゆみ、倦怠感、膿や分泌物が見られることがあります。

瘻孔の種類

  • 盲瘻孔:開口部が一つだけあるタイプ。
  • 完全瘻孔:内部と外部に開口部があり、臓器同士がつながっている。
  • 不完全瘻孔:皮膚に開口部はあるが、臓器への接続がない。
  • 多枝型:複数の枝が分岐している場合がある。

原因

  • 潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患。
  • 医療処置中に医師が意図的に作成することがある。
  • 胆嚢手術の合併症として発生することがある。
  • 重度の外傷により血管内に瘻孔ができ、血流が阻害される。
  • 分娩時の合併症として、約200万人の女性が未治療の瘻孔を抱えている(Fistula Foundation)。

診断

  • 瘻孔の種類・位置・走行に応じて治療方針が決まります。
  • 外部開口部がある場合は位置が判別しやすいが、内部開口部は内視鏡や造影検査(X線・MRI)で確認します。

抗生物質

  • 肛門瘻孔など感染が疑われる場合、抗生物質で感染を抑えることがあります。
  • 薬物療法が効果を示さない場合は外科手術へ移行します。

外科手術

  • 瘻孔の排膿が必要なことが多く、膿がたまると膿瘍になるリスクがあります。
  • 瘻孔切開術(fistulotomy)では管を通して排膿し、内腸直腸フラップ術で健康組織を覆い再発を防止します。
  • 手術後も再発や感染の可能性は残ります。

瘻孔プラグ

  • プラグや接着剤を用いて瘻孔を封鎖し、切開せずに治療する方法です。
  • コラーゲン製プラグで瘻孔を閉鎖し、汚染物質の侵入を防止します。

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