外反母趾手術後の感染症
外反母趾は、足の親指の付け根に骨の突起ができる一般的な足の疾患です。この変形は他の指の位置をずらすことがあります。痛みが強く、保存的治療が効果を示さない場合は手術が必要になることがあります。手術自体は安全ですが、術後に創部が感染することがあります。感染は適切に治療すれば回復できますが、回復期間が延びる原因となります。
原因
- 足の形状や遺伝的要因で外反母趾ができやすい人もいますが、最も一般的な原因は先が細く尖った靴を長時間履くことです。
- 足の外傷、関節炎、先天性変形なども外反母趾の悪化要因となります。
女性と外反母趾
- 米国整形外科学会の調査によると、米国女性の約90%が足に合わない狭い靴を履いています。その結果、半数以上の女性が外反母趾を抱えており、手術が必要になるケースも少なくありません。手術後の感染リスクは男女共通ですが、特に靴による圧迫が原因であることが多いです。
予防策
- 手術前に膀胱炎やその他の感染症がある場合は必ず医師に伝えましょう。
- 手術前夜に抗菌石鹸でシャワーを浴び、皮膚表面の細菌数を減らします。
- 手術開始前にヨードなどの消毒薬で切開部周辺を清拭します。
- 創部が治癒するまで、ドレッシングは乾燥・清潔に保ち、必要に応じて抗生物質を術後72時間まで投与します。
手術が必要になるタイミング
- 歩行時に強い足の痛みがあり、日常生活に支障をきたす場合。
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)でも痛みが改善しないとき。
- 親指が腫れ、硬直し、変形が進行して靴が履けなくなる場合。
- 放置すると外反母趾はさらに大きくなり、痛みが増す可能性があります。
注意点
- 外反母趾手術にはいくつかの方法があり、簡易的に骨の突起を削るだけの手術は再発しやすいです。
- より高度な手術は痛みの緩和、関節の再整列、変形の矯正を目指します。
- 術後感染のリスクは低いものの、術前に適切な術後ケアの情報を十分に理解しておくことが重要です。
術後のケア
- 外科医の指示を正確に守り、感染防止のために数日間抗生物質を服用します。
- 感染リスクが高いと判断された場合は、手術前に静脈内抗生物質を投与することがあります。
- 手術後は矯正ドレッシングで足指を正しい位置に保持し、特別な術後用シューズで足を保護します。
- 縫合糸は通常2週間で抜去しますが、ドレッシングやブレースはさらに6〜8週間使用することがあります。
感染のサイン
- 発熱、寒気、痛みの増悪。
- ドレッシング周辺の発赤や腓骨部の腫脹。
- 創部が暖かく感じられる。
- 血液や膿がドレッシングに付着、または5日以上続く黄色く悪臭のある排液が見られる場合は速やかに医師に連絡してください。
