深部静脈血栓症(DVT)の治療法
深部静脈血栓症(DVT)は、深部の静脈に血栓ができる状態です。主に下肢の深部静脈で発生し、太ももまで広がることがあります。稀に大腿部や上肢の深部静脈でも起こります。40歳以上、血栓の既往歴がある方、長時間座位が続く方、手術を受ける方はリスクが高まります。皮膚すぐ下の浅い静脈にできる血栓よりも、DVTははるかに重篤です。
診断と治療のステップ
- 診断を受ける
医師の診察を受け、超音波検査で血栓の有無・位置・大きさを確認します。 - 抗凝固薬の投与
ヘパリンやワルファリンなどの抗凝固薬を使用します。ワルファリンは効果が出るまでに数日かかるため、ヘパリンでブリッジ治療を行うことが一般的です。 - 血栓溶解薬の検討
血栓溶解薬は血栓を直接溶かしますが、出血リスクが高いため、医師が必要と判断した場合に限り使用します。 - 自然溶解を待つ
体内の酵素が血栓を徐々に分解します。時間がかかりますが、治療と併用して経過観察します。 - 圧迫ストッキングの着用
卒業圧迫ストッキング(階段圧迫ストッキング)を2年以上継続して使用すると、むくみや痛みの軽減、血栓後症候群の予防に効果があります。 - 適度な運動を取り入れる
医師と相談の上、ウォーキングや水泳、エアロバイクなどの軽い有酸素運動を行います。むくみが強い場合は負荷を調整してください。
