急性硬膜下血腫の治療と管理
硬膜下血腫は、外傷により硬膜とくも膜の間に血液がたまる脳損傷です。動脈の破裂で起こる硬膜外血腫とは異なり、硬膜下血腫は静脈が切れることで生じます。
症状の把握
硬膜下血腫の症状は発症が遅く、24時間以内に現れることもあれば、数週間後に出現することもあります。主な症状は、イライラ、けいれん、しびれ、頭痛、視界のぼやけ、めまい、錯乱、記憶障害、倦怠感、吐き気・嘔吐、性格変化、歩行困難などです。
早期の医療受診
頭部外傷後は速やかに医療機関を受診し、神経学的検査とCTまたはMRIで出血の有無を確認します。出血の大きさと増大速度に応じて治療方針が決まります。
治療の選択肢
小さな硬膜下血腫の管理
血腫が小さく増大が見られない場合は、入院や外来で経過観察を行います。多くは自然に吸収され、外科的介入は不要です。
大きな硬膜下血腫の外科的治療
血腫が大きい、または症状が重い場合は開頭術(クランイオトミー)を行い、硬膜を開いて血腫を吸引または洗浄で除去します。出血源の止血も同時に行います。
手術後の主な合併症は、頭蓋内圧上昇、脳浮腫、再出血、感染、けいれんなどです。入院期間は通常1週間以上で、退院後は接触スポーツなどの激しい活動は避ける必要があります。
