滑液包炎(バースティス)の診断手順

滑液包炎とは

滑液包は骨・腱・関節・筋肉の間にある液体で満たされた小さな袋で、クッションの役割を果たします。過度の使用や外傷で滑液包の液が漏れたり損傷したりすると、摩擦が生じて炎症を起こし、痛みや腫れが現れます。体内には多数の滑液包があり、どこでも炎症が起こり得ます。

診断の流れ

  1. 症状の確認

    部位の鈍痛、鋭い痛み、関節のこわばり、可動域制限、赤み・腫れ、灼熱感などが見られます。自覚症状をしっかり把握しましょう。

  2. 医師への受診

    症状の出始めや受傷歴、関節に負担をかけた活動などを具体的に伝えます。

  3. 身体診察

    医師が関節周辺を触診し、腫れや圧痛、温度上昇を確認します。また、関節の可動域や筋力も評価します。

  4. 画像検査(X線)

    関節リウマチや骨折、カルシウム沈着など、他の疾患を除外するために撮影します。滑液包炎自体はX線では直接診断できませんが、鑑別に有用です。

  5. 血液検査

    リウマチ因子や尿酸値などを測定し、関節リウマチや痛風などの可能性を評価します。

  6. 穿刺・液体検査(必要な場合)

    診断が不明確なときや治療が効果を示さないとき、針で関節液を採取し、細菌培養や結晶検査を行います。これにより感染性滑液包炎や結晶性滑液包炎を除外できます。

創傷・けが - 関連記事