酸性飲料が歯に与える影響と対策

炭酸飲料、フルーツジュース、エナジードリンクには糖分や空カロリーが多いだけでなく、酸性成分も含まれています。米国一般歯科医師会の調査によると、酸の摂取が増えることで歯の摩耗が進み、歯科疾患が増加しています。2008年には米国で140億ガロン以上の炭酸飲料が販売されたという事実も、問題の深刻さを物語っています。

エナメル質の侵食

酸性飲料が歯に与える代表的な影響はエナメル質の侵食です。一般歯科医師会によれば、酸性飲料や一部のハーブティーに長時間さらされると、歯の外層であるエナメル質が柔らかく薄くなります。少量の酸であれば唾液が中和しエナメル質を回復させますが、過剰な酸が口内に残るとこの働きは十分に機能しません。その結果、エナメル質が弱くなり、欠けやひび割れのリスクが高まります。

象牙質の露出

エナメル質が侵食されると、次の層である象牙質が露出します。象牙質の微細な管が保護されなくなると、歯が黄ばみやすくなるだけでなく、温度変化に対して敏感になります。熱い飲み物や冷たい飲み物に対する痛みや不快感は、露出した象牙質の神経が刺激されるためです。

虫歯のリスク

砂糖の多い食品や不十分な口腔ケアが主な虫歯の原因ですが、酸性飲料もエナメル質を弱らせることで虫歯の発生を助長します。エナメル質が薄くなると細菌が侵入しやすくなり、穴(う蝕)ができやすくなります。歯の痛みや知覚過敏、歯の表面に見える穴や歯肉の膿は、虫歯が進行しているサインです。放置すると感染や激しい痛み、最終的には歯の喪失につながります。

対策と予防

酸性飲料から歯を守るためのポイントは次の通りです。

  • 炭酸飲料の摂取量を控え、できるだけストローを使用する。ストローを使うと酸が歯に直接触れにくくなります。
  • 酸性飲料は口の中に長時間残さず、すぐに飲み込み、口をゆすがないようにする。
  • 毎日2回のブラッシングと定期的な歯科受診で、エナメル質の健康を維持する。

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