ブラキシズム(歯ぎしり)について
歯を頻繁にすり合わせている、あるいは食いしばっていると、ブラキシズム(歯ぎしり)かもしれません。昼間に歯を食いしばることも、睡眠中に無意識にすり合わせることもあります。放置すると顎関節障害、歯の損傷、頭痛などのリスクがあります。
原因
ブラキシズムの正確な原因はまだ解明されていませんが、身体的要因と心理的要因が組み合わさって起こると考えられています。ストレスや不安、抑圧された怒りやフラストレーションは、特に睡眠中の無意識の歯ぎしりを引き起こすことがあります。また、歯列の不正咬合や顎の位置異常といった物理的な要因も関与します。稀にハンチントン病などの重篤な疾患の症状として現れることがあります。子どもでは、耳の感染症や歯が生える痛みが原因になることがあります。
症状
歯科医は、臼歯の摩耗やエナメル質の欠損を確認することでブラキシズムを診断できることが多いです。歯がすり減ると知覚過敏になることがあります。さらに、顎や耳に痛みを感じることがあり、これは顎関節症(TMJ症候群)につながります。原因不明の頭痛もブラキシズムが関与している場合があります。
歯科での治療
歯科医は、夜間に装着するナイトガード(プラスチック製のマウスピース)を作製してくれることが一般的です。これは個々の歯形に合わせて作られ、費用はやや高めです。ドラッグストアでも安価なナイトガードが販売されています。顎の筋肉痛が強い場合は、筋弛緩剤が処方されることもあります。
自宅でできる対策
緊張が原因と考えられる場合は、ストレス管理や行動療法を試みると効果的です。顎が硬直しているときは、温湿布で筋肉をほぐしたり、優しいマッサージを行うとよいでしょう。日常のストレスを減らすことで、歯ぎしりの頻度が減少したり、止まることがあります。
合併症
ブラキシズムは放置すると歯の永久的な損傷や慢性的な顎の痛みを引き起こします。また、歯ぎしりの音が大きい場合は、同居者やパートナーの睡眠の質を妨げることがあります。早めの診断と治療が重要です。
