ゆるんだ義歯の対処法とおすすめ対策
顎骨や歯茎が徐々に後退し、義歯の支えが失われると、10年で約0.25インチ(約0.6cm)程度の変化が起こります。その結果、発音や食事がしにくくなり、義歯が外れやすくなります。さらに、義歯が外れることで恥ずかしい思いをしたり、破損への不安が生じることもあります。こうした問題には、短期的な対策と長期的な対策があります。
ゆるんだ義歯がもたらす問題
- 発音が不明瞭になり、言葉が聞き取りにくくなるほか、話すときにヒューヒューという音が出ることがあります。
- 食事中に自信が持てず、食べ物がこぼれやすくなります。
- 義歯が歯茎や粘膜をこすって痛みや圧迫感が生じ、口角が炎症を起こしてよだれが増えることもあります。
接着剤(粉末タイプ)の活用法
最も手軽な短期対策は、粉末タイプの義歯用接着剤です。義歯を通常通りに清掃し、内部に薄く粉を振りかけてから装着します。粉末は咬合(かみ合わせ)に影響を与えにくく、簡単に使用できますが、保持力がやや弱く、長時間の固定には不向きです。
接着剤(ペーストタイプ)の活用法
粉末で十分な保持力が得られない場合は、ペーストタイプの接着剤を試みます。使用方法は粉末と同様ですが、特に下顎義歯に過剰に塗布しないよう注意が必要です。過剰な量は接着剤がはみ出し、取り外しが困難になるだけでなく、咬合に影響を与えることがあります。
クッショングリップ熱可塑性接着剤
長時間の固定が必要な場合は、クッショングリップ熱可塑性接着剤が有効です。1回の使用で最大4日間の保持が可能で、歯科医での調整までの暫定的な解決策となります。使用時は義歯を丁寧にブラッシングし、乾燥させた上で、豆粒大の滴を内部に置き、軽く圧力をかけて装着します。
歯科医による根本的な解決策
接着剤は手軽でコストも抑えられますが、根本的な解決には歯科医の介入が必要です。リライニングやインプラントなどの永久的な対策は、専門医による診断・施術が不可欠です。定期的なチェックアップで義歯のフィット感を確認し、必要に応じて再調整を依頼しましょう。日常のチェックで問題が続く場合は、早めに歯科医へ相談してください。
