歯インプラントで期待できること

人生の中で、虫歯や根管治療の失敗、重度の歯周病、外傷などが原因で歯を失うことがあります。欠損した歯は見た目の問題だけでなく、会話や咀嚼にも支障をきたし、隣の歯が移動して緩むリスクもあります。義歯やブリッジも選択肢ですが、インプラントは適切に行えば永久的で耐久性の高い解決策です。

顎の準備

インプラントを埋め込む位置に、まずパイロットホールと呼ばれる小さな穴をドリルで開けます。下顎神経や顔面の構造を傷つけないよう慎重に位置を決めます。顎骨が柔らかい、または厚さが不足している場合は、骨移植が必要になることがあります。骨移植を行うと、インプラント手術までに約9か月かかります。

スクリュー(埋入体)の装着

パイロットホールを拡大し、インプラント本体となるスクリューを埋め込みます。スクリューは保護カバーで覆われ、数か月間そのままにします。この期間に骨と結合し、オッセオインテグレーション(骨結合)と呼ばれる固定が完了します。

仮歯台(テンポラリークラウン)の装着

スクリューが骨にしっかりと固定されたら、保護カバーを外し、仮のクラウンを装着します。仮歯台は歯茎が自然な形になるためのテンプレートとして機能し、周囲組織の回復を助けます。

最終的なクラウンの装着

骨結合が確認できたら、最終的な永久クラウンを取り付けます。これでインプラント手術は完了です。新しい歯は隣の天然歯とほとんど区別がつかず、通常通りに噛むことができます。

成功率

上顎インプラントの5年後の成功率は約90%、下顎は約95%と報告されています。下顎は骨密度が高く、オッセオインテグレーションが起こりやすいためです。喫煙は成功率を低下させる要因となるため、喫煙者は手術前に禁煙が推奨されます。

注意点・リスク

手術は安全ですが、顎や顔面の腫れ、あざ、軽度の出血、痛みなどの副作用が起こることがあります。通常は自然に回復しますが、必要に応じて鎮痛剤で対処できます。

インプラント自体は虫歯になりませんが、日常的なブラッシングやフロスで口腔衛生を保つことが重要です。適切にケアしないと、インプラント周囲炎(ペリインプラント炎)を発症し、歯周病と同様の問題が起こります。

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