歯科用器具の研ぎ方:手動研削石で鋭利に保つ手順
歯科用器具は常に鋭い状態で使用することが、患者の軟組織への外傷を防ぎ、操作疲労を軽減し、診療効率を高めます。モーター式の研削システムは高価ですが、手動の研削石と基本的な手順さえ守れば、同等の仕上がりが得られます。
必要なもの
- 研削油
- カーバイド(サンド)研削石(平面)
- ガーゼ(テスト用)
- マンドレル取り付け型ルビーまたはカーバイド円筒研削石
- 清水
- 超音波洗浄機(あると便利)
- オートクレーブ
研削手順
1. 平らな刃先の研ぎ方
- 研削石の表面に研削油をたっぷり塗ります。油は金属屑の付着防止と熱の上昇抑制に役立ちます。
- 平面の器具を石に対して水平に置き、刃先全体が石に密着するようにします。角度がずれると均一に研げません。
- 刃先を石の上で前方へ滑らせ、石の端に達したら軽く持ち上げます。これを数回繰り返します。
- ガーゼを切って刃先の鋭さを確認します。十分に切れなければ、同じ工程を繰り返します。
2. 曲がった刃先の研ぎ方
- 円筒形のルビーまたはカーバイド研削石に研削油を塗ります。マンドレルに固定すると安定しやすいです。
- 曲面の刃先全体が石に触れるように、器具を押し当てます。
- 刃先の曲線に沿って石から離すように引き、できるだけ長く接触させます。
- ガーゼでテストし、鋭さが足りなければ同様の動作を繰り返します。
3. 仕上げと清掃
- 研削石は流水で十分に洗い流し、残った油や金属粉を除去します。
- 石は自然乾燥させます。タオルで拭くと表面に繊維が付着する恐れがあります。
- 器具は超音波洗浄機で30分以上浸し、金属屑を除去します。超音波装置が無い場合は流水でしっかり洗浄してください。
- 最後にオートクレーブで再滅菌し、診療に使用できる状態に戻します。
