初期の歯科用具とその歴史
歯科治療の黎明期に使用された道具は、当時の歯科医療の姿を垣間見る手がかりです。最も古い道具はドリルや抜歯用具で、感染した歯や虫歯による痛みを和らげることを目的としていましたが、当時の技術では患者にさらなる苦痛を与えることも少なくありませんでした。
歯科ペリカン
歯科ペリカンは、感染または腐敗した歯を抜くために使われた抜歯器具です。14世紀にギィ・ド・ショリアックが考案し、現地の鍛冶屋が製作しました。力こぶのような形状の鉗子で、抜歯時に歯を損傷することが多く、患者に大きな痛みをもたらしました。
歯科キー
ペリカンに代わって登場したのが歯科キーです。18世紀に広く使用され、歯にかみ合うように固定した後、ハンドルをねじって歯を緩めて抜きました。しかし、抜歯時の圧力やねじりにより歯が折れたり顎が損傷したりするケースが頻発し、痛みの軽減にはほとんど寄与しませんでした。
歯科用チェア
1790年、ジョサイア・フラッグが普通のウィンザー椅子にヘッドレストと器具トレイを取り付け、初の歯科用チェアを発明しました。患者が快適に治療を受けられる専用の椅子が登場したことは、18世紀の歯科医療が大きく進歩した証です。
歯科用ドリル
最初期のドリルは大工用のドリルを改造したもので、歯の削りに使用されました。ピエール・フォーシャールが1600年代後半に初の歯科専用ドリルを開発し、1871年には足踏み式エンジンが導入されました。1957年に空気タービン式ドリルが登場するまで、これらの機械が歯科治療の中心でした。
