ヒドロキシアパタイトとは
ヒドロキシアパタイト(HAp)は、私たちの骨の重量の約70%、歯の重量の約96%を占める主要なミネラルです。エナメル質では、プリズムと呼ばれる束状に配列された結晶が主成分となっています。
結晶の形成(Crystal Development)
エナメル質基質が発達する過程で、エナメルタンパク質が球状のサブ構造を形成し、その中にヒドロキシアパタイト結晶が生成されます。これらの結晶は、隣接する象牙質の結晶とは独立して形成されます。
結晶構造(Crystal Structure)
ヒドロキシアパタイト結晶は、主にカルシウムイオンとリン酸イオンからなるダルサイト(dahlite)に、フッ素イオンが混ざった構造です。エナメル質内では、極めて長い平行束として配列し、硬度と耐摩耗性を提供します。
加齢による結晶の劣化(Crystal Deterioration)
コーネル大学の研究によると、歯の年齢が上がるにつれてヒドロキシアパタイト結晶の結晶性が低下することが明らかになっています。17歳から87歳までの被験者のサンプルを比較した結果、45歳までの歯は高い結晶性を示す一方、45歳以降は徐々に結晶性が失われ、エナメル質の強度が低下する傾向が見られました。
