亜鉛入り義歯用接着剤の危険性と安全な代替品への切り替え

義歯を使用している方は、接着剤に含まれる亜鉛が健康に危険を及ぼす可能性があることを知っておく必要があります。亜鉛は体に必要なミネラルですが、過剰に摂取すると手足のしびれや刺すような感覚、筋力低下といった神経症状を引き起こします。また、亜鉛過剰は銅欠乏(低銅血症)を招き、これが神経障害の根本原因となります。

Poli‑Grip 義歯用接着剤

  • Poli‑Grip 系列(Super Poli‑Grip、Advanced Care、Ultra Fresh、Extra Strength)には亜鉛が含まれていますが、パッケージの使用指示に従えば安全です。しかし、多くの利用者が1回の使用量を過剰にしたり、1日に複数回使用したりする傾向があります。その結果、過剰使用が問題となります。

    製造元の Glaxo‑Smith‑Kline は、予防的措置として該当製品の製造・販売を停止しています。

Fixodent 義歯用接着剤

  • Fixodent も亜鉛を含む代表的な接着剤です。Poli‑Grip と同様に、使用指示どおりに使用すれば安全ですが、過剰に使用しているケースが報告されています。数年にわたり、1日複数回使用している場合は、亜鉛フリーの製品に切り替えることを強く推奨します。また、主治医に使用状況を報告し、必要な検査や指導を受けてください。

神経学的研究

  • 2008年6月、テキサス大学サウスウエスタン医学センターやメイヨークリニックを含む複数の機関が、Poli‑Grip と Fixodent の過剰使用に関する研究を実施しました。大量使用者は、四肢の筋力低下や尿失禁、さらには認知機能障害まで様々な症状を呈しました。研究は次のように結論付けています。「義歯用クリームに含まれる亜鉛の慢性的な過剰使用は低銅血症を引き起こし、重篤な神経疾患につながる可能性がある」。

義歯使用者は、接着剤の使用量と頻度に注意し、亜鉛フリーの製品への切り替えを検討してください。また、異常症状が現れた場合は速やかに医師に相談しましょう。

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