歯肉炎に関与する細菌はグラム陽性と陰性のどちらですか?

歯肉炎に関与する細菌の概要

歯肉炎は、口腔内に生息する複数の細菌が複合的に関与して起こります。関与する菌はグラム陽性菌とグラム陰性菌の両方があり、口腔衛生状態や喫煙、全身疾患などの要因と相まって炎症を引き起こします。

主なグラム陽性菌

  • ミュータンス連鎖球菌(Streptococcus mutans):歯垢に多く存在し、酸を産生して歯の脱灰や歯肉炎を促進します。
  • 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus):口腔内にも常在し、感染症の原因となりうるため歯肉炎の悪化要因となります。
  • アクチノミセス属(Actinomyces spp.):正常な口腔フローラの一部ですが、過剰に増殖すると歯垢形成を助長し、歯肉炎を引き起こします。

主なグラム陰性菌

  • ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis):歯周疾患の主要病原体で、組織分解酵素を産生し歯肉の炎症と破壊を促します。
  • アグリゲーターバクター・アクチノミセチュム(Aggregatibacter actinomycetemcomitans):侵攻性歯周炎に関与し、歯肉炎の原因にもなります。
  • プレボテラ属(Prevotella spp.):通常は口腔常在菌ですが、数が増えると病原性を示し歯肉炎や歯周炎を悪化させます。

このように、歯肉炎は複数のグラム陽性・陰性菌が相互に作用し合うことで発症します。適切な口腔ケアや生活習慣の改善が予防・治療の鍵となります。

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