歯周病の治療法と対策

歯周病とは

歯周病は、歯茎の炎症(歯肉炎)が進行した状態です。口腔内には食べ物の糖分やデンプンと結びつき、歯の表面に無色の粘着性フィルム(プラーク)を形成する細菌が多数存在します。歯磨きやデンタルフロスでプラークを除去できますが、放置すると硬化して歯石(タルト)になり、細菌が増殖しやすい環境になります。歯石が歯肉を刺激し炎症が起こると歯肉炎となり、さらに進行すると歯根の周囲にある歯槽骨や歯周膜まで炎症が及び、最終的に歯が抜け落ちることがあります。

必要なもの

  • 歯科用医薬品(抗菌薬・酵素抑制剤など)
  • 歯ブラシ
  • フッ素配合歯磨き粉
  • デンタルフロス
  • 抗菌マウスウォッシュ(クロルヘキシジン)

治療手順

  1. ステップ1:スケーリング(非外科的除去)

    歯石除去のためにスケーリングを行います。歯と歯肉の境界、歯周ポケットの底部まで超音波や手用器具でプラーク・歯石を削り取ります。5mm以下の浅いポケットの場合、まずはこの処置が推奨されます。

  2. ステップ2:ルートプランニング

    スケーリング後、歯根表面を平滑化するルートプランニングを行い、細菌の再付着を防ぎ、歯肉の再付着を促進します。

  3. ステップ3:薬剤による感染制御

    低用量のドキシサイクリンを含む酵素抑制剤を投与し、炎症時の酵素活性を抑えます。また、ミノサイクリンやクロルヘキシジンを含むミクロスフェア、ジェル、チップを歯周ポケットに直接装着し、細菌増殖を抑制します。

  4. ステップ4:フラップ手術(ポケット減圧)

    非外科的治療で効果が得られない場合、局所麻酔下で歯肉を切開し、深部の歯根を露出させてスケーリング・プランニングを行います。必要に応じて骨形態の矯正も行います。

  5. ステップ5:軟組織移植

    歯肉が著しく退縮し、歯根が露出した場合、口腔底部の健康な粘膜を採取し、欠損部位に移植します。歯肉の再退縮を防ぎ、審美的にも改善します。

  6. ステップ6:骨移植+ガイド組織再生(GTR)

    歯槽骨が大幅に失われた場合、自家骨、ドナー骨、または人工骨を用いて骨移植を行います。その上に生体適合性のメッシュ(GTR)を配置し、歯肉の過剰増殖を防ぎながら新骨と結合組織の再生を促します。

  7. ステップ7:自宅でのメンテナンス

    フッ素歯磨き粉で1日2回のブラッシング、デンタルフロスで歯間のプラーク除去、クロルヘキシジン含有の抗菌マウスウォッシュで細菌抑制を行い、手術後の回復をサポートします。

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