葉から栄養を運ぶ管(篩部)とは?

篩部(しぶ)とは

篩部は、植物の維管束のうち、葉で作られた光合成産物(糖、アミノ酸、その他の栄養素)を全身へ運ぶ管です。維管束は「木部(きぶ)」と「篩部」の2種類がありますが、木部が根から上部へ水と無機塩類を輸送するのに対し、篩部は有機栄養分を葉から他の組織へ搬送します。

篩部の構成細胞

篩部は主に「篩管細胞(篩管)」と「伴細胞」の2種類の細胞から成ります。篩管は長い連続した管状細胞で、内部に多数の篩板があり、栄養分が流れる通路となります。伴細胞は篩管に隣接し、代謝的に活発で、篩管の機能を補助・調整します。

栄養分の輸送(トランスロケーション)

栄養分は「トランスロケーション」と呼ばれるプロセスで篩部を通って移動します。葉の光合成で作られた糖の濃度が高くなると、濃度勾配が生じ、糖は高濃度側(葉)から低濃度側(茎や根、果実など)へと流れます。この圧力差が流体の移動を駆動し、全身へ栄養を供給します。

植物にとっての重要性

篩部がなければ、光合成で得たエネルギーや窒素源を必要な部位に届けられず、成長や生殖が阻害されます。したがって、篩部は植物の生存と発達に不可欠な輸送システムです。

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