新生児に最適な睡眠姿勢
従来の睡眠姿勢
20世紀末まで、赤ちゃんは主にうつ伏せで寝かせられていました。医療従事者や世話人は、背中で寝ると吐き戻しや嘔吐時に窒息する恐れがあると考えていました。多くの文化、特に非西洋の伝統では、親子が同じベッドで寝る「同寝」習慣があります。1990年代初頭、ニュージーランドの研究で、赤ちゃんを仰向けで寝かせると乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが大幅に減少することが示されました。
乳幼児突然死症候群(SIDS)
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、1歳未満の乳児が原因不明で突然死亡する状態を指す総称です。解剖や検査で他の原因が除外された場合に診断されます。ニュージーランドのCot Death Studyでは、うつ伏せで寝る赤ちゃんとSIDSの発生に統計的に有意な関連があることが示されました。その結果、1992年に米国小児科学会は、全ての乳児を仰向けまたは横向きで寝かせることを推奨しました。
Back to Sleep(背面睡眠)キャンペーン
1994年、米国小児科学会は「Back to Sleep」キャンペーンを開始しました。横向き寝は安定性が低く、後に推奨から外れました。2003年の調査によると、1992年に70%だったうつ伏せ睡眠は1998年には17%に減少し、SIDSの発生率は40%減少しました。学会は、硬めのマットレスにぴったりとした寝具を使用し、寝具に玩具や柔らかい布団を入れないことを勧めています。
考慮すべき点
赤ちゃんが仰向けで寝ることに不安がある場合は、小児科医に相談してください。医学的な理由で別の姿勢が必要な場合もありますが、必ず専門家と相談の上で決定すべきです。学会は、同寝文化の価値を認めつつも、赤ちゃんはベビーベッドやバシネットに置き、親のベッドの近くに配置することを推奨しています。これにより、親はすぐに赤ちゃんの様子を確認でき、授乳中の母親も簡単に授乳できます。
