乳児の逆流症(GERD)について
定義
逆流性食道炎(GERD)は、胃の内容物が食道に逆流し、嘔吐・げっぷ・咳などの症状を引き起こす状態です。授乳後に起こりやすいですが、赤ちゃんが泣いたり咳き込んだりする時にも起こります。
原因
新生児では、食道と胃の間にある筋肉環(下部食道括約筋)が未熟で、頻繁に開いてしまうため、胃の内容物が食道へ逆流しやすくなります。
合併症
ほとんどの乳児は健康で軽度の症状にとどまりますが、食事が続かず体重が伸びにくい、呼吸困難や過敏さ、授乳拒否といった問題が起こることがあります。
治療法
多くの場合、授乳後にしばらく抱っこして背中を立てる、少量・頻回に食事を与えるといった生活習慣の改善だけで症状は緩和します。重症例では、医師の指導のもと、成人用の胃酸抑制薬(例:タガメット、ザンタック)や、まれに外科手術が検討されます。
経過・予後
逆流症は自然に改善することが多く、ほとんどの乳児は生後12〜18か月頃にげっぷや嘔吐が減少します。
