赤ちゃんのかゆみの原因:疥癬(かいせん)の症状と対策

赤ちゃんの皮膚に赤くかゆみを伴う発疹が出たら、疥癬(かいせん)の可能性があります。近年、子どもや乳児を含む多くの人がこの不快な皮膚病と診断されており、家族全員が感染しているケースも少なくありません。幸い、診断がつけば治療は比較的簡単です。

疥癬とは

疥癬は、皮膚のすぐ下に潜む極小の寄生虫(疥虫)によって引き起こされる炎症です。寄生虫の卵や糞に対するアレルギー反応がかゆみのある発疹となります。感染は、すでに罹患している人との皮膚接触で伝播します。

症状

  • 主な症状はかゆみを伴う発疹で、手首、指間、下腹部、性器部、脇の下、膝の裏、足の側面、肘の外側などに出やすいです。乳児の場合は足裏、頭皮、顔、手のひらにも現れます。

  • 寄生虫が皮膚にトンネルを掘ると、細い赤い線や曲がった線状の痕が見られることがあります。また、にきびのような膿疱や水ぶくれができることもあります。

  • 特に夜間や入浴後に強いかゆみが増し、掻くことで皮膚がはがれ、二次感染のリスクが高まります。

診断

赤ちゃんに原因不明の発疹が現れたら、まず小児科医に相談しましょう。医師は発疹を直接観察し、痛みのない皮膚サンプルを顕微鏡で検査します。サンプルには寄生虫の卵や糞が含まれることが多く、1匹の寄生虫でも症状が出ます。

乳児は強い掻き痕(痂皮)が多く、疥癬の典型的な兆候が隠れやすいため、かゆみが出たら早めに手や足に靴下・ミトンをはかせ、爪は短く整えておくことが重要です。

治療

  • 医師の処方する外用薬(クリーム)を、指の間や足の指、へそ周りを含め全身に塗布します。最低でも1日間は薬を残したままにし、その後洗い流します。

  • 赤ちゃんが薬を口にしないよう、夜間に塗布し、手には靴下やミトンを被せておくと安心です。

  • 薬剤使用後でもかゆみが数週間続くことがあります。そのため、経口抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬で症状緩和を図ります。爪は定期的に切って、掻き傷を防ぎましょう。

  • 治療開始後1週間程度で再診し、必要に応じて追加治療を行います。

家族への対策

疥癬は非常に感染力が強いため、症状が出ていない家族でも治療が必要になることがあります。感染拡大を防ぐために、以下の対策を行いましょう。

  • 衣類、寝具、ぬいぐるみは熱湯で洗濯し、乾燥機で高温乾燥させる。
  • 洗濯できないものはビニール袋に入れ、最低1週間保管して虫が死滅するのを待つ。
  • 室内はこまめに掃除機をかけ、床や家具の隙間に残った寄生虫を除去する。

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