赤ちゃんの白癬(リングワーム)について
リングワームは皮膚真菌感染症の一種で、主に2歳以上の子どもに多く見られますが、赤ちゃんでも感染することがあります。感染後数日から10日ほど症状が現れないことがあるため、周囲に感染者や感染動物がいないか注意し、清潔を保つことが大切です。
原因
リングワームは虫ではなく、皮膚に感染するカビ(真菌)が原因です。人から人、または動物から直接接触で広がります。湿度の高い環境で特に発生しやすく、頭皮にできる場合は「頭部白癬(ティーネア・カピティス)」、体の他の部位にできる場合は「体部白癬(ティーネア・コーポリス)」と呼ばれます。足の間や爪の間にできる水虫や股部のかゆみ(股部白癬)も同じ真菌が原因です。
症状
頭皮にできた場合は、鱗状の斑点とその周囲の脱毛が見られます。体にできた場合は、中心が滑らかで周囲が鱗屑に覆われた円形の斑が特徴です。赤ちゃんでは特に股部にできやすく、乾燥してかゆみを伴うことが多いです。斑は最初は小さな円形(約5mm)ですが、数日で直径約2.5cmまで拡大することがあります。症状は感染から約10日後に出てきます。
診断
疑いがある場合は小児科医に皮膚を見てもらいましょう。医師は見た目だけで診断できることもありますが、必要に応じて皮膚のかき取り検査(培養)を行い、真菌の有無を確認します。
治療
軽度の場合は市販の抗真菌クリームを1日2回、最大4週間使用します。症状が広範囲または重症の場合は、医師の処方による外用薬や経口抗真菌薬が必要です。頭皮の白癬は抗真菌シャンプーと経口薬で治療し、完治まで8週間ほどかかります。
予防
治療中は赤ちゃんの衣類や寝具をこまめに洗濯し、再感染を防ぎます。リングワームが確認された人や動物との接触は避け、ペットは定期的に獣医で検査してもらいましょう。赤ちゃんが歩き始めたら、プールや公園などの共用エリアでは靴を履かせ、保育園や幼稚園の衛生管理も確認してください。
