新生児の胃腸トラブル:対処法と見極めポイント
新生児の胃腸トラブルは稀ではなく、多くは緊急性がありません。症状を観察し、日常的な問題か専門医の診察が必要かを判断しましょう。疑わしい場合は、まず小児科医に相談することをおすすめします。
逆流(リフラックス)
ほとんどの赤ちゃんは成長過程で一度は逆流を経験します。頻度や赤ちゃんの不快感、体重増加の遅れや喘鳴、血液が混じった嘔吐(コーヒーかす様)などが見られたら、速やかに医師の診察を受けてください。逆流が頻繁でなく、赤ちゃんが元気であれば特に心配は不要です。
嘔吐
乳を少量垂らすだけの「げっぷ」と、勢いよく噴き出す「嘔吐」は区別が必要です。嘔吐はミルクやミルク粉への不耐性やアレルギーが原因になることがありますが、4〜8週齢の赤ちゃんでは「幽門狭窄症」の可能性もあります。この疾患は激しい嘔吐を伴い、外科手術が必要になることがあります。まずは一般的な食物不耐症や風邪などの可能性を考え、症状が続く場合は医師に相談しましょう。
下痢
新生児の最初の便は「胎便」と呼ばれ、緑黒色で粘りがありますが、これは正常です。水様性の頻回な下痢はウイルス、細菌、寄生虫感染が原因で、脱水症状を招きやすいので注意が必要です。下痢と同時に赤ちゃんが極端に泣き止まない、元気がない、皮膚が乾燥していると感じたら、すぐに小児科を受診し、電解質補給液(例:PediaLyte)などで水分補給を行ってください。
便秘
便秘は排便回数が減少する状態です。生後36時間以内に初便が出るのが一般的で、1日3回から1週間に3回程度が正常範囲です。固形食を開始した直後に便が硬くなることがありますが、長期間排便できない場合は医師に相談し、必要に応じて食事調整や薬剤を検討します。
疝痛(コリック)
コリックは赤ちゃんの原因不明の激しい泣き声が続く状態で、必ずしも胃腸の問題とは限りません。乳糖不耐症や未熟な消化管が関与している説がありますが、確実な治療法はありません。親ができることは、赤ちゃんを抱っこしたり、静かな環境を整えるなどして、できるだけストレスを減らすことです。家族や友人にサポートを頼むことで、親の精神的負担が軽減され、結果的に赤ちゃんの落ち着きにもつながります。
