新生児黄疸の原因・症状・治療法
新生児黄疸とは
新生児黄疸は、皮膚や眼白が黄色くなる一般的な状態です。赤血球が分解される際に生成される黄色色素「ビリルビン」が体内に過剰に蓄積することで起こります。
黄疸の主な原因
1. 生理的黄疸
最も多いタイプで、生後2〜3日目に現れ、1〜2週間で自然に解消します。新生児の肝臓は未熟で、ビリルビンの処理が十分に行われないためです。
2. 母乳黄疸
授乳中に起こることがあり、母乳中の特定物質が肝臓のビリルビン処理を妨げます。生後3〜5日目に現れ、数週間続くことがあります。
3. 病的黄疸
肝臓・胆道・血液などの基礎疾患が原因で、生後24時間以内に出現し、以下のような重篤な病態を示すことがあります。
- 肝疾患(例:肝炎、胆道閉鎖)
- 溶血性貧血などの赤血球障害
- 感染症(例:敗血症)
- 甲状腺機能低下症などのホルモン異常
リスク要因
- 早産
- 低出生体重
- 分娩時の打撲や外傷
- 家族に黄疸の既往がある
- 妊娠・授乳中の母親の特定薬剤使用
治療法
軽度の黄疸は自然に解消することが多く、特別な治療は不要です。ビリルビン濃度が高い場合や基礎疾患がある場合は、以下の治療が検討されます。
- 光線療法(フォトセラピー):特別な光でビリルビンを分解します。
- 重症例では交換輸血が行われることがあります。
医師は血中ビリルビン濃度を定期的に測定し、症状の重症度や原因に応じて最適な対応を決定します。
