子どもにわかりやすい細菌の基礎知識
細菌は肉眼では見ることのできない微小な生き物で、私たちの身の回りにたくさん存在しています。手洗いの大切さや病気予防の話で耳にしたことがあるでしょう。でも、細菌は病気を起こすだけの存在ではありません。ここでは、子どもでも理解しやすいように細菌の基本や役割、対策を紹介します。
基礎知識
細菌は動物でも植物でもなく、単細胞の生物です。1つの細胞だけで成り立ち、単独よりも集団で存在することが多いです。肉眼では見えませんが、顕微鏡で見るとごく小さな空間に何百万もの細菌が詰まっていることが分かります。
形態
細菌は顕微鏡でしか見えませんが、形は大きく3種類に分けられます。
- 棒状(バシラス)
- 球状(コッカス)
- らせん状(スピリルム)
これまでに見つかった最大の細菌は、コンピュータ画面上の句点(「。」)とほぼ同じ大きさです。
悪い細菌(病原菌)
病気の話になると細菌が登場します。細菌は周囲の栄養を取り込んで増殖し、体に付着すると感染症を引き起こします。代表的な症状は、耳の感染、喉の痛み、虫歯、風邪などです。
良い細菌(善玉菌)
すべての細菌が悪いわけではありません。研究者は死んだり弱った細菌を利用して薬やワクチンを開発します。また、私たちの体内にも役立つ細菌がいます。腸に住む善玉菌は、食べ物から栄養を吸収しやすくしたり、不要な老廃物を処理したりします。
細菌の除去方法
ペニシリンという抗生物質は、細菌の細胞壁に穴を開けて死滅させます。喉の炎症(扁桃炎)に対して医師が処方することがあります。家庭内では、漂白剤や「抗菌」表記の洗剤で浴室やキッチンを掃除すると細菌を減らせます。食べ物は高温で十分に加熱すれば、食中の細菌を殺すことができます。
子ども向けの面白豆知識
- 歯を磨いた後でも、1本の歯に約10万個の細菌が残っています。
- チーズやピクルス、ヨーグルトなどの発酵食品は、実は細菌が含まれた食べ物です。
細菌は目に見えないほど小さくても、私たちの生活に大きな影響を与えています。正しい知識で上手に付き合いましょう。
